2019年02月04日
第17回陵水亭懇話会
去る1月25日(金)19時より、第17回陵水亭懇話会が「北京料理百楽 名古屋店」にて開催されました。参加者は18名でした。
この日の講師は、城所真男(大33)氏。豊田通商(株)へ入社後、ご家族の縁で重機商工(株)へ転職。2014年から同社代表取締役を務めていらっしゃいます。自己紹介や会社紹介、業界説明の後、講演が始まりました。
【重機商工(株)】建設機械(コマツ)の販売・修理・リースレンタル、住宅設備(ダイキインの空調機器が中心)の販売施工、ソーラー発電の販売施工。

演題は『スリランカへの事業進出訪問記』。まずは、スリランカについての説明から。
【国家名称】スリランカ民主社会主義共和国
【首都】スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ。経済の中心はコロンボ。
【公用語】シンハラ語とタミル語。連結語として英語も使われる。
【宗教】国民の7-8割が仏教徒。
【内戦】26年続いたが、2009年に集結。
【人口ランキング】アジア15位(世界56位)--日本はアジア6位(世界10位)。
【一人当たりの名目GDP】アジア12位(世界112位)--日本はアジア4位(世界25位)。隣国インドと比べるとおよそ2倍、他の南アジアの国家と比べると経済が発達している国である。
【親日国】第二次世界大戦後に、世界で一番早く正式に日本と外交関係を結んだのはスリランカ(当時の国名はセイロン)。サンフランシスコ講和会議では、セイロン代表が「憎悪は憎悪によって止むことはなく、愛によって止む」という仏陀の言葉を引用して、対日賠償請求を放棄する演説も行った。連合国側から分割統治案等も出る中で、この演説が日本の独立回復に大きく流れを変えた。
【今日】日本はODAなどを通じてスリランカへの開発援助を行っている。
続いて本題の「スリランカ進出計画」の話です。
きっかけは「社員の将来の希望を聞いたことから、スリランカ進出を考えた」のだとか。毎年社員と面談して、将来の夢などを聞いているうちに、スリランカ人の社員から「将来は国へ帰って起業したい」という話があり、それなら何か一緒にできないかと・・まずはスリランカを訪問するようになったそうです。

訪問してみると、「過去3年、毎年訪問しているが街の様子はどんどん変わっている」「資材が足りず、建設機械や水中ポンプなどの小物も足りていない」「大手には難しい経済規模でありながら、有望な市場である」「同社が得意な、建設機械のリース・レンタルや修理の需要が期待できる」「インドやアフリカに近いので、更にその先の展望も期待できる」等々。視察の合間には、現地での人脈づくりにも励んでいるとか。現地に事務所を構えることができる日も、そう遠くないようです。

そんな硬い話だけでなく、「中国の資本が沢山入ってインフラを整備中(建設ラッシュ)だが、雇用は無く(中国人を連れてきている)、借金が増える一方」「朝の通勤ラッシュの様子」「郊外は田んぼだらけで、ヤシの実・ゴムの木・お茶・カシューナッツ等のプランテーション農業の影響が残る」「教育熱は高く工業大学には優秀な学生も沢山いるが、都市と村の教育格差は激しい」「政治は、中国を使ってインフラ整備を進める政策が好まれている」「現地の人の食事は、日本人にとって辛すぎるし味も感じられない(観光客向けの店では違うのでしょうが・・)」「世界遺産だらけの国」「中国製の新品よりも、日本製の中古品が好まれれている」「スリランカ人はインド人が嫌い」等々、現地の生の情報を織り込んでの話に、時間はあっと言う間に過ぎていきました。

興味深い内容なのか、質問がいくつも続いて・・やっと乾杯を迎えたのは講演予定時間を随分延長してから。片岡支部長の乾杯発声後にも、参加者一同はもいろんな話題で親睦を深めました。支部総会幹事さんから2019年6月22日(土)の名古屋支部総会の案内があり、荒木副支部長の三本締めで散会となりました。
この日の講師は、城所真男(大33)氏。豊田通商(株)へ入社後、ご家族の縁で重機商工(株)へ転職。2014年から同社代表取締役を務めていらっしゃいます。自己紹介や会社紹介、業界説明の後、講演が始まりました。
【重機商工(株)】建設機械(コマツ)の販売・修理・リースレンタル、住宅設備(ダイキインの空調機器が中心)の販売施工、ソーラー発電の販売施工。

演題は『スリランカへの事業進出訪問記』。まずは、スリランカについての説明から。
【国家名称】スリランカ民主社会主義共和国
【首都】スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ。経済の中心はコロンボ。
【公用語】シンハラ語とタミル語。連結語として英語も使われる。
【宗教】国民の7-8割が仏教徒。
【内戦】26年続いたが、2009年に集結。
【人口ランキング】アジア15位(世界56位)--日本はアジア6位(世界10位)。
【一人当たりの名目GDP】アジア12位(世界112位)--日本はアジア4位(世界25位)。隣国インドと比べるとおよそ2倍、他の南アジアの国家と比べると経済が発達している国である。
【親日国】第二次世界大戦後に、世界で一番早く正式に日本と外交関係を結んだのはスリランカ(当時の国名はセイロン)。サンフランシスコ講和会議では、セイロン代表が「憎悪は憎悪によって止むことはなく、愛によって止む」という仏陀の言葉を引用して、対日賠償請求を放棄する演説も行った。連合国側から分割統治案等も出る中で、この演説が日本の独立回復に大きく流れを変えた。
【今日】日本はODAなどを通じてスリランカへの開発援助を行っている。
続いて本題の「スリランカ進出計画」の話です。
きっかけは「社員の将来の希望を聞いたことから、スリランカ進出を考えた」のだとか。毎年社員と面談して、将来の夢などを聞いているうちに、スリランカ人の社員から「将来は国へ帰って起業したい」という話があり、それなら何か一緒にできないかと・・まずはスリランカを訪問するようになったそうです。

訪問してみると、「過去3年、毎年訪問しているが街の様子はどんどん変わっている」「資材が足りず、建設機械や水中ポンプなどの小物も足りていない」「大手には難しい経済規模でありながら、有望な市場である」「同社が得意な、建設機械のリース・レンタルや修理の需要が期待できる」「インドやアフリカに近いので、更にその先の展望も期待できる」等々。視察の合間には、現地での人脈づくりにも励んでいるとか。現地に事務所を構えることができる日も、そう遠くないようです。

そんな硬い話だけでなく、「中国の資本が沢山入ってインフラを整備中(建設ラッシュ)だが、雇用は無く(中国人を連れてきている)、借金が増える一方」「朝の通勤ラッシュの様子」「郊外は田んぼだらけで、ヤシの実・ゴムの木・お茶・カシューナッツ等のプランテーション農業の影響が残る」「教育熱は高く工業大学には優秀な学生も沢山いるが、都市と村の教育格差は激しい」「政治は、中国を使ってインフラ整備を進める政策が好まれている」「現地の人の食事は、日本人にとって辛すぎるし味も感じられない(観光客向けの店では違うのでしょうが・・)」「世界遺産だらけの国」「中国製の新品よりも、日本製の中古品が好まれれている」「スリランカ人はインド人が嫌い」等々、現地の生の情報を織り込んでの話に、時間はあっと言う間に過ぎていきました。

興味深い内容なのか、質問がいくつも続いて・・やっと乾杯を迎えたのは講演予定時間を随分延長してから。片岡支部長の乾杯発声後にも、参加者一同はもいろんな話題で親睦を深めました。支部総会幹事さんから2019年6月22日(土)の名古屋支部総会の案内があり、荒木副支部長の三本締めで散会となりました。
文責:横井(大33)
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