2018年12月05日

第16回陵水亭懇話会


去る11月30日(金)19時より、第16回陵水亭懇話会が北京料理百楽 名古屋店にて開催されました(都合により会場変更致しました)。参加者は14名でした。

さて、この日の講師は、村田和弘(大30)氏。松下電工(株)へ入社後、長らく電材部門でご活躍。パナソニック(株)にて要職を歴任されていらっしゃいました。

演題は『変化する国内建設市場での戦略』。まずは、建設市場の概要と動向についての概要説明から。
『建設市場規模』は約52兆円(GDP比9.5%)で、国策の柱としてGDPを牽引している一大市場。政府投資以外の「民間住宅+非住宅市場」でも約25兆円規模である。しかし、国内市場は単身世帯増加で世帯数は増えているものの、日本の人口は既に減少局面を迎え、新築需要は激減。代わりに、リフォーム・リニューアル市場が年々増加傾向にある。その『建築物ストック市場』であるストックマーケットは、2016年度で約11兆円規模。住宅(リフォーム)市場4兆円、非住宅(リニューアル)市場7兆円という内訳で、建築投資全体に占める比率は既に3割を超え、今後は国策誘導もあり更に増加が見込まれている。

次に『業界での位置づけ』として、電材市場・住建市場における各種個別商品での商品シェア(ナンバーワン)をご紹介いただいたあと、いよいよ本題に。
20181130資料1-7.gif

時代の流れや景気の影響はあれども必要な売り上げをあげるために、様々な分野でシェアナンバーワンを目指し、圧倒的な地位を確立するように努めてきたとか。その目標数値は、ただ「ナンバーワン」というだけでなく、かつ「シェア70%以上」。あるいは、「ナンバー2+ナンバー3以上のシェア」であること。そして、その勝てる市場で勝てる武器を持って、共通の敵にチームで挑んできたこと。コア商品を中心にデバイスやソフトサービスとの連携、さらには新商品の開発など。その強みで勝って広げる戦略の実例として、「住宅盤」や「LED照明」から「部屋の電源スイッチ」のお話まで。まさに「その会社無くしてはモノゴトが進まない状態を作り出せば、更なる相乗効果を生む」という説得力あるご説明には、参加者一同からため息が漏れていました。

質問を受けて「今までの説明を実現するために実施してきた具体的なことのいろいろ」のお話しが終わり、講義は終了しました。参加者からは、「勇気付けられる話だった」「地に足の着いた地道で具体的な努力がよく分かった」等々の感想が挙がっていました。

20181130会場.jpg

講義の後は、夜景が見える部屋で約1時間半に渡り、参加者一同親睦を深めました。
※撮り忘れたので・・写真はイメージです。

文責・横井隆幸(大33)
posted by オケ at 12:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 名古屋支部のNEWS
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/185142915
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック